「シリンジェクターetc」は「シリンジェクターPCA」「アキュフューザーPCA」「CADDレガシーポンプ」の合計となっております。
クーデックエイミー使用開始以前より、持続皮下点滴については実施しておりましたが、やはり利便性という点ではクーデックエイミーは他の在宅用ポンプを上回っていると感じております。
新型コロナウイルス感染症によって、在宅でのお看取りを希望される患者様が増加しているものと考えております。
入院中に症状緩和で持続皮下点滴を実施しておられる患者様が、在宅調整のために貼付剤等へのスイッチを行い、問題が無ければ在宅調整という流れとなりますが、少なくとも一週間程度は必要になることが多いと考えます。
しかしながら、持続皮下点滴のまま在宅療養への引継ぎを行うことが可能となれば、すぐにでも在宅療養への移行が可能となります。
実際例としても、病院様より相談を頂き、翌日に在宅療養へ移行された例もあります。
対応して下さる医院様も多く御座います。
さらにそこから再度貼付剤等へスイッチすることも状況によっては可能となります。
個人的には旧来のポンプでも十分に対応可能であったとは考えておりますが、やはり医師側の心理として細かな用量調整が可能となったことが最大のメリットであるものと考えております。
当方では「プログラム投与」機能が最大のメリットであるとは考えており、貼付剤からのスイッチの際は必ず同機能を使用しております。
通常24時間タイプの貼付剤からの切り替えの場合は以下の手順で開始を検討致します。
①持続皮下点滴開始時間の設定
②持続皮下点滴開始予定時間の12時間前に貼付剤を中止
③持続皮下点滴開始時間に針を留置して開始
この場合以下の問題が発生致します。
・開始時間に医療者が集合する必要がある
・開始時間までのレスキューを設定する必要がある
・貼付を中止するということで患者様、家族様の不安感が強い
プログラム機能を使用した当薬局の設計案では以下の通りとなります。
①貼付剤中止と同時に針を留置、持続皮下点滴を接続する
②任意の時間でタイマーをセット(6時間後に予定量の半量開始してさらに6時間後に全量開始等)
この場合の利点は以下の通りです。
・任意の時間で投与量の漸増が可能となります
・医療者が時間を調整し易い
・PCA自体は接続直後から使用可能
・点滴が繋がっているという安心感を与えることが出来る
今回は貼付剤からのスイッチ例について記載しましたが、内服薬からのスイッチの際も同様の機能を使用しております。
お問い合わせについては070-2294-0020(二十軒)まで連絡をお願い致します。