当薬局では点滴調剤も承っております。
その中でも「医療用麻薬の点滴調剤」についてご紹介いたします。
注射用医療用麻薬についてはアンプルやバイアルのまま患者様に払い出しを行うことができません。
よって、閉鎖式精密持続注入ポンプ等に充填して払い出しを行います。
当薬局の一例ですが、クーデック社のシリンジェクターの使用例です。
このポンプは0.5mL/hr、1.0mL/hr、1.5mL/hrの流速可変式で、在宅での増減量にも対応致します。
ただし、0.5mL/hrから1.0mL/hrへの増量は倍量となるために慎重な観察が必要です。
0.5mL/hrなので持続皮下注にも適した流速であると考えております。
逆に末梢静脈路や中心静脈路から投与する場合閉塞する可能性がありますので、その際は輸液の側管から投与する必要があります(原則として側管からの投与は推奨致しません)。
0.5mL/hrであればPCA不使用で10日分の充填が可能です。
PCAは1.0mLでロックアウト30分です。
持続皮下注の場合、レスキュードーズ後すぐに評価できないので丁度良い時間かと考えます。
経口用や外用の医療用麻薬から注射用に変更する場合、上記のポンプ以外に患者様の環境にあった器具の選定が必要です。
CADDレガシーポンプの様な機械式ポンプから、バルーンタイプ、PCAの有無等の検討が必要です。
他にも投与ルートや、更新のタイミング、更新の方法、処方箋への記載方法、処分の方法、投与設計等、検討すべき項目が多くあります。
また、患者様への指導、医療関連職種への指導も併せて必要となります。
当薬局では上記のサポートや、実際の投与設計案や更新手順等の作成、提示が可能です。
お気軽にお問合せ下さい。